やっぱりなんといっても、モントリオール映画祭でグランプリを獲得したことで大きな話題となりそうなこの映画。
予告編そのものは、ずいぶん前から流れており、主演が本木雅弘、そして広末涼子も出演ってことで、少し話題の作品
監督は滝田洋二郎で、良作と凡作の極端なところが不安要素では会ったが、脚本を小山薫堂がするということで、すこしは落ち着いたいい作品になる予感はしていた。
予告編は、すこし笑わせるような要素を組み込んだシーンからスタートし、納棺師 という聞きなれない職業があることを表現していた。実際の物語はどうなっているか、いろいろと想像していたんだよね
ストーリー:楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。
シネマトゥディより
http://cinematoday.jp/page/N0015091
正直言って
「参った!」ってのが見た後の感想の第一声
これほどまでに人の死別を美しくも、悲しいまでも、神々しく描いた映画は無いんじゃないか?ってくらいに、安らかな旅立ちの御手伝い を見せられるとはおもわなかった。
人の死に方は千差万別ながら、死 そのものは平等であるゆえに、どの遺体にも誠意を持って接する姿に、いまの時代に忘れられつつある故人への冥福 とか 敬意を払うってことを新ためて考えさせられる内容だった。
劇中では 納棺師 という仕事に対して見下した件もでてくるが、ある意味リアリティあふれるシーンではあったが、この映画はその納棺師の役割とともに、どの仕事であっても誇りを持って行うことの大切さを表現しているといえる。
主演の本木雅弘は安定した演技で見る人を引き込むだけの存在感があるし、彼の淡々とした中にある芯の強さは映画を見る側をぶれさせることも無く集中させてくれる演技を見せてくれる。やっぱりこの人は演技がうまい!
そして山崎努の上手さはなんなんだろうね。ほかの映画と同じように見えるのに、やっぱり違うんだよなぁ。彼のひょうひょうとした演技は、この世間からは冷たく見られることの多い仕事に就き、自らの妻を最初の納棺師の仕事はじめとした深い悲しみを背負っている様子は、圧倒的な存在感
また、広末涼子の演技の幅の広がりには舌を巻いた。
どこか初々しさも残しつつも、妻役を見事に演じきっていた彼女は、この映画をきっかけにもっともっといい女優になるんじゃないかなぁ
時代的には 沢尻エリカ的な位置づけだった彼女も、結婚、出産、離婚を経験して大きくなったんだろうなあ
映画の中では何度も涙が自然にあふれてくるようなシーンが多々あり、涙腺の弱い人には号泣作になるのかもしれない。
個人的には、初めての納棺師としての仕事が、独居老人だった本木が、家に帰った後、おもわず広末の体に触れ、求めるシーンはなんともいえない人間臭さを表しているシーンが印象的だった。
俺も初めて遺体と向き合った次の日は、当時好きだった人と手をつなぎたくなって、おもわず手をつないだのを思い出した。今から23年も前の話だけどね
とにかく、エンターテイメントとしての映画ではなく、納棺師という仕事を通じて、親子の絆、夫婦の愛を見直す良作に仕上がっている。
若い人にはウケが悪いかもしれない、しかし、こういった映画を作った滝田監督には賞賛を送り、恋愛や病気モノといった安易な映画作りをしている人間には、あらためて映画だからできる表現、伝えられることを見直してもらいたい作品であるといえる。
ダークナイトもそうだが、こういったドラマ性の強い、暗いイメージのある映画は興行的に厳しいのが日本映画の特徴でもあるが、こういった映画こそ多くの人に見てもらいたい作品である。
来年の日本アカデミー賞を総なめしてもおかしくない良策である。
モントリオール映画祭でグランプリを獲得したのも納得の1本。2008年のベスト映画5本のうちの1本であることは間違いない。
90点(実質 95点)
大絶賛ながら90点なのは、伏線を振っておきながら処理しきれていない話が数箇所あるというところ。
まず、妻である広末は、納棺師である仕事に対して どう理解したのか?
確かに本木の仕事をする姿をみて、納得した・・・・と思わせるシーンはあるのだが、この辺は少しでも改めて言葉にして 夫婦の愛を確認するシーンは少し入れてほしかった。
そして、NKエージェントの女性社員の過去のなかで「勤めていたスナックのママが突然亡くなってねぇ」の部分で、本木の実家との絡みをイメージさせておきながらなにもなかったのは、肩透かしを食らった感じがする。
ただし そういった部分を含めても、良作であることは間違いない
ぜひ多くの人に見てもらいたい1本
シネマトゥディより
http://cinematoday.jp/page/N0015091
正直言って
「参った!」ってのが見た後の感想の第一声
これほどまでに人の死別を美しくも、悲しいまでも、神々しく描いた映画は無いんじゃないか?ってくらいに、安らかな旅立ちの御手伝い を見せられるとはおもわなかった。
人の死に方は千差万別ながら、死 そのものは平等であるゆえに、どの遺体にも誠意を持って接する姿に、いまの時代に忘れられつつある故人への冥福 とか 敬意を払うってことを新ためて考えさせられる内容だった。
劇中では 納棺師 という仕事に対して見下した件もでてくるが、ある意味リアリティあふれるシーンではあったが、この映画はその納棺師の役割とともに、どの仕事であっても誇りを持って行うことの大切さを表現しているといえる。
主演の本木雅弘は安定した演技で見る人を引き込むだけの存在感があるし、彼の淡々とした中にある芯の強さは映画を見る側をぶれさせることも無く集中させてくれる演技を見せてくれる。やっぱりこの人は演技がうまい!
そして山崎努の上手さはなんなんだろうね。ほかの映画と同じように見えるのに、やっぱり違うんだよなぁ。彼のひょうひょうとした演技は、この世間からは冷たく見られることの多い仕事に就き、自らの妻を最初の納棺師の仕事はじめとした深い悲しみを背負っている様子は、圧倒的な存在感
また、広末涼子の演技の幅の広がりには舌を巻いた。
どこか初々しさも残しつつも、妻役を見事に演じきっていた彼女は、この映画をきっかけにもっともっといい女優になるんじゃないかなぁ
時代的には 沢尻エリカ的な位置づけだった彼女も、結婚、出産、離婚を経験して大きくなったんだろうなあ
映画の中では何度も涙が自然にあふれてくるようなシーンが多々あり、涙腺の弱い人には号泣作になるのかもしれない。
個人的には、初めての納棺師としての仕事が、独居老人だった本木が、家に帰った後、おもわず広末の体に触れ、求めるシーンはなんともいえない人間臭さを表しているシーンが印象的だった。
俺も初めて遺体と向き合った次の日は、当時好きだった人と手をつなぎたくなって、おもわず手をつないだのを思い出した。今から23年も前の話だけどね
とにかく、エンターテイメントとしての映画ではなく、納棺師という仕事を通じて、親子の絆、夫婦の愛を見直す良作に仕上がっている。
若い人にはウケが悪いかもしれない、しかし、こういった映画を作った滝田監督には賞賛を送り、恋愛や病気モノといった安易な映画作りをしている人間には、あらためて映画だからできる表現、伝えられることを見直してもらいたい作品であるといえる。
ダークナイトもそうだが、こういったドラマ性の強い、暗いイメージのある映画は興行的に厳しいのが日本映画の特徴でもあるが、こういった映画こそ多くの人に見てもらいたい作品である。
来年の日本アカデミー賞を総なめしてもおかしくない良策である。
モントリオール映画祭でグランプリを獲得したのも納得の1本。2008年のベスト映画5本のうちの1本であることは間違いない。
90点(実質 95点)
大絶賛ながら90点なのは、伏線を振っておきながら処理しきれていない話が数箇所あるというところ。
まず、妻である広末は、納棺師である仕事に対して どう理解したのか?
確かに本木の仕事をする姿をみて、納得した・・・・と思わせるシーンはあるのだが、この辺は少しでも改めて言葉にして 夫婦の愛を確認するシーンは少し入れてほしかった。
そして、NKエージェントの女性社員の過去のなかで「勤めていたスナックのママが突然亡くなってねぇ」の部分で、本木の実家との絡みをイメージさせておきながらなにもなかったのは、肩透かしを食らった感じがする。
ただし そういった部分を含めても、良作であることは間違いない
ぜひ多くの人に見てもらいたい1本


